【英語EMS】 WEBLOG    “TO THE NEXT PHASE”

受講生との雑談のtriggerとして、徒然なるままに日常を綴るブログです。
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愛のある説明

7月にも行った「深海展 2017 =DEEP OCEAN=」に再訪しました。

 

10月1日までということで、いよいよ残すところあと1週間。

 

それにしてもすごい人気です。

 

10時頃に着いて「90分待ち」の状況。

 

整理券を配っていたので、11時45分〜の入場となり、それまでは常設展を軽く見て、2階のレストランで先に昼食をとってからやっと入場できましたが、入場してからも大混雑。

 

ZONE-1とZONE-2は特にすごい人混みで、展示に近付くことはおろか前に行くことも容易にはできない状況でした。

 

それでも、液晶画面に流される映像やらホルマリン漬けになった大量の標本、模型などに圧倒され、普段の生活では絶対に知り得ない神秘の世界へと誘われます。

 

もし少しでも興味のある方は、混雑しているとは思いますが、この機会をお見逃しなく!

 

そして、あまり深海に詳しくない方は、多少なりとも予習をしていくことをお勧めします。

音楽のLIVEなどと同じように、予備知識があった方が何倍も楽しめます。

 

その際は、沼津港深海水族館の館長さんである石垣幸二さんの著書がおススメです。

 

例えば、今回の深海展でのミツクリザメに対する説明は以下のようなものでした。

 

「ミツクリザメ」

獲物を襲う瞬間、あごが大きく前方に飛び出して獲物を捕らえ、あごはその後もとの位置にきれいに収まる。歯のはえ方も特徴的で、口の内側に向かってはえる。一度くわえたら逃さないような、フックの役目をしているのだろう。まるでのどから手が出ているようだ。

(ここまで引用/後省略)

 

まあ、これはこれで大変分かりやすい説明ですが、石垣さんの著書では以下のような説明があります。

 

「ミツクリザメ」

悪魔の異名をとる世界最弱のサメ。噛む力が弱く小型生物にも襲われる。愛すべきサメ界の見掛け倒しNo.1。

前方にせり出したいかつい吻に、ギロリとした眼。大きな口と、上下にズラッと並ぶ鋭い歯。いかにも強そうだ。

サメ=凶暴というパブリックイメージを象徴するかのごとく、見るからに恐ろしい。

英名ではGoblin Shark(悪魔のサメ)と呼ばれている。

ところが、である。

このミツクリザメは凶暴とは縁遠いキャラクターを持っている。

体はブヨブヨで動きは遅く、噛む力も弱い。獲物に強引に襲い掛かることもない。

ヤドカリに尾をつかまれてヒレを食べられた事例や、イソギンチャクにエラを襲われ、傷口が炎症を起こして死んでしまった事例も報告されている。

ひと言、弱い。

まるで、ケンカは弱いのに格好だけはいっちょ前に悪っぽそうにしている不良のようだ。

(ここまで引用/後省略)

 

どうでしょう?

「見かけによらずものすごく弱い」ということを教えてくれている、愛おしさがこみ上げてくるような解説。

 

まさに「愛のある説明」です。

 

どちらも同じ対象について解説していますが、まるでイメージが違ってきませんか?

 

前者が悪いというわけでは決してありません。

とても分かりやすい説明です。

でも、後者に関しては、対象に対して愛着が沸いて、イメージが広がっていく感じがします。

なんとなく具体的に深海で頑張って生きているミツクリザメの映像が浮かんできそうです。

 

賛否両論、好き嫌いも分かれるとは思いますが、普段、何かを説明したり、解説したりすることを生業としている者としては、

後者のような説明を心掛けたくなってしまうのです。

 

例えば、

 

「be動詞+過去分詞」で「受け身」を表すからね、よろしく!

 

みたいな、ただ、事実をそのまま述べるだけの説明って、全く愛を感じないし、頭にも入ってこない。

 

でも、なんでそういうことになるのか?

他に何が関係しているのか?

具体的にどんな風に使われるのか?

 

なんていう愛のある説明がなされれば、やっぱり印象も違ってくるし、頭にも入ってきやすくなります。

 

Vocabularyであれ、Readingであれ、Writingであれ、Listeningであれ、はたまた、日常生活で道を聞かれた時であれ、「愛のある説明」であるかどうかは、伝わってくるかどうかの大きなポイントになるはずです。

 

同じ事柄でも、伝え方一つで全く別物になってしまうということを肝に銘じて、

今後も「愛のある説明」ができるマニアックな塾を目指して日々精進してまいります。

 

受け取る側も、想像力を膨らませて、1つ1つの知識に愛着を感じられるようになればホンモノです!

 

お互い頑張っていきましょう。

 

ちなみに、「深海展 2017」。

帰りに係の人が掲げているボードを見ると、「待ち時間200分」となっていました。

 

無理です…。

そんなに待てません!

 

行かれる方は、開館時間と同時に入場されることをお勧めします。

 

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