【英語EMS】 WEBLOG    “TO THE NEXT PHASE”

受講生との雑談のtriggerとして、徒然なるままに日常を綴るブログです。
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進化という名の退化[カッコウの宿命]

先日、家族でNHKの「ダーウィンが来た!」を視聴していた。

 

その日のテーマは「進化する騙し合い!托卵最前線」だった。

 

最近、世界各地で「托卵」に関する新発見が相次いでいるとのことで、

まずは有名なカッコウの托卵から紹介されていた。

 

カッコウの「托卵」とは、カッコウがヨシキリなど別の鳥の巣に産卵し、

そのままヨシキリに卵を温めさせ、

卵が孵ると、そのまま雛を育てさせる習性のこと。

 

卵から孵るとカッコウの雛は、ヨシキリの卵やヨシキリ自身の雛を巣から放り出し、

自分がその巣を独占して、巣立つまでしっかりと育ててもらうという恐ろしい習性だ!

 

詳細は書籍などもあるので、興味がある人は読んでみて欲しいが、

そもそも、なぜカッコウは失敗するリスクのある「托卵」をするのか?

 

「自分で産卵して自分で育てればいいじゃないか!」

とテレビ画面に向かって声高にプロテストしてしまう滑稽なワタクシたち一同。

 

そんな声が届いたか届いていないかは別として、

お馴染みのキャラであるヒゲじいが登場し同じ質問を投げかけた。

 

すると、その答えは…。

 

実は、カッコウは「托卵」するしかないとのこと。

 

かつてはカッコウも自分の巣で産卵し、自分で卵を温め孵化させ、自分で子育てもしていた。

 

ところが、偶然、別の鳥の巣が留守中に卵を産みつけるものが出現し、たまたまうまく育ってしまった。

すると、育った雛が大人になり、また同じことを繰り返す。

 

こうして世代を重ね、ついには子育てをすべて他の鳥に頼るようになってしまった。

もはやカッコウは、巣作りや子育ての能力を失ってしまったとのこと。

命を繋ぐためには「托卵」するしかない、という宿命を背負った鳥になってしまいました。

 

これが「托卵」というシステムの成り立ちらしい。

 

勘の良い皆様なら、ワタクシがこの先何を言いたいのかもうお分かりだろう。

 

そう。

これって、人間にも当てはまっていくんだろうなってこと。

「進化という名の退化」とでも言いましょうか…。

 

技術が進歩すればするほど、我々の生活は便利になり、面倒なことからは解放される。

ただ、その対価として、それまでは出来ていた当たり前のことができなくなっていく。

 

薪を割って風呂に入る必要のない我々は、薪を割る能力は失った。

川に洗濯に行かなくてもいい我々は、川で洗濯をする能力も失った。

 

もちろん、これから先も、薪を割って風呂に入ろうとは思わないだろうし、

川に洗濯に行くこともないだろう。

 

どちらもボタン1つを押せば、機械が勝手にやってくれる。

便利で豊かな生活って本当に素晴らしい。

ただ、それが行き過ぎてくるとどうだろう…?

 

車の運転は自動運転、地図は読めなくてもスマホがナビをしてくれる。

家電製品はスイッチを押さなくても、声をかければ機械が勝手にスイッチオン。

 

いや、スイッチを押そうなんて思わなくても、AIが勝手に状況を判断してくれてやってくれるだろう。

思考すらしなくて良い社会。

 

人々は前を見るのではなく、スマホを見て歩くようになり、

そのうち、歩く必要すらない世の中になっていくのかもしれない。

 

歩かなくてよければ歩き方を忘れるし、

思考する必要がなければ、思考の仕方も忘れる。

 

極端な話に思える人もいるとは思うが、すでにそのような感じの世の中になりつつある。

 

電車に乗れば、8人席に座っている8人がスマホをいじっている。

相変わらず歩きながらスマホをいじっている人間が後を絶たない。

 

個人的には違和感を感じざるを得ないのだが、やっている人々は違和感なんて感じてるわけがない。

(そもそも、違和感を感じてたらやるわけがない…)

 

スマホは便利な道具だし、我々の生活も飛躍的に豊かで便利になった。

 

ただ、それを上手に活用できている人は幸せだが、

それ自体に使われてしまって、依存してしまっている人は不幸に思える。

 

だいたい依存してしまっている人は、依存していることにすら気付かない。

本人は不幸でも何でもないのだろう。

 

結局は個々の意識やモラルの問題なのだが、それは現時点での話で、

世代を重ねる中で、もう個々の問題で済む話ではなくなってしまう気がする。

 

巣作りや子育ての能力を失ってしまったカッコウ。

それって、種が存続していくために必要な最も大切なことすら、

やらなくなればその能力は失われてしまうということを示している。

 

EMSでは、皆さんが「面倒だぁ〜」と思うよなこともやってもらっていますが、

実は「面倒なこと」にこそ、自分の能力を最大限に飛躍させるきっかけが隠されているのです。

 

そして、その「面倒なこと」を楽しめる能力こそ、

自分自身を進化させるベストな方法であることを全力で伝授していきます。

 

せっかくこんなマイナーな塾に通っていただいているのですから、

巷の塾や予備校では身につけられないような大切な力をつけていって欲しいと思います。

 

便利な機器を活用するのは大変結構ですが、

それに振り回されるようになると、ほぼ間違いなくダメになります。

 

大人になれば分かりますが、「酒は飲んでものまれるな」と一緒です。

 

この先、カッコウが背負った宿命のようなものを人間も背負うことになるのでしょうか?

 

今はまだ個人の意識とモラルの問題の範疇です。

 

EMS受講生の皆様には、人間が退化するような生き方ではなく、

進化するような生き方を選んで欲しいものです。

 

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