【英語EMS】 WEBLOG    “TO THE NEXT PHASE”

受講生との雑談のtriggerとして、徒然なるままに日常を綴るブログです。
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牙なしゾウのレマ

先日、仕事を終えて帰宅し、リビングで寛ごうとダラける準備をしていると、

 

「牙なしゾウのレマ」

 

という絵本が目に留まった。

 

図書館のステッカーが貼ってあるので、

「あぁ、学校の図書館で借りてきたのね…」

と思い、普段であればそのままスルーしそうなところだが、

表紙のゾウさんの絵がとっても可愛らしいので、

ついつい手に取り軽い気持ちで読みだすと、

 

アフリカサバンナで生まれ、家族と共に暮らすアフリカゾウのレマのお話。

やがて成長しても自分にだけは牙が生えてこないので、自分の存在意義に悩んでしまうレマだが、

ある日出会ったサイのおじいさんに、ゾウにしかできない存在理由を説かれる。

 

大自然の中で、生き物たちが互いに関わり合いながら命を繋いでいることを知ったレマは、

やがて優しくたくましく成長していく。

 

ところが、ある夜、人間が象牙を狩るために家族を皆殺しにされてしまう。

「人間はゾウの牙を使って印鑑やネックレスを作っているんだ」ということをワシに教えられ、

自分は牙がないからたまたま殺されなかっただけだということを知るレマ。

 

ひとりぼっちになり、悲しみのどん底から、新たな仲間を求めて健気にたくましく生きていくレマ。

最後は「この地球で、人間と平和に暮らしていける日がやってくるように。」

というレマの祈りで終わるストーリだった。

 

絵が非常に素晴らしいので、ぐいぐいストーリーに惹き込まれる。

そして、考えさせられる。

 

遠い国の話で、自分には関係のない話、ではない。

 

ワタクシも成人になった頃だったと思うが、親に象牙の印鑑を作ってもらった。

今でも使用しているものだが、その時はまさかこんな背景があることは全く考えなかった。

 

歯が発達してできた牙は、自然に抜け落ちるものでも生え変わるものでもない。

1頭のゾウを殺し、その頭蓋骨を割らなければ2本の牙は得られない。

 

ゾウは銃で撃たれ、時に青酸カリがまかれた水を飲み、毒針を踏み、苦しみながら死んでいく。

このような残酷な方法で奪われた牙が1キロ40万円前後で取引されているらしいので、

犯罪組織によってアフリカから日本や中国などの需要国へ運ばれてくるのだそうだ。

 

日本では、印鑑、彫刻、かんざし、三味線や琴のバチ、工芸品、ネックレスやブレスレットなど、

装飾品としても使われる。

 

人間は生きているだけで原罪を背負っている。

そして日々、殺生されたものをいただいて生きている。

 

スーパーで食材を買えば何も考えることもないし、外食しているときに殺生のことを考えることもない。

休日にBBQをするのも流行っているし、売れ残ったものは破棄されていく。

 

何も考えていない人が多いだろうし、何も考えない方が幸せなのかもしれない。

生きていくためには仕方のないことだし、いちいち表現すると偽善的に聞こえる。

 

だからと言って、人間のやりたい放題、好き放題にやっていればいいのか?

自分が直接関与していなければ、自分には関係のないどうでもいいことなのか?

 

本文にあるように、「大自然の中で、生き物たちが互いに関わり合いながら命を繋いでいる」

のだから、ある生物種だけがやりたい放題にやっていれば、いつかはそのツケを払わされる時が来る。

 

もうすでにいろいろな形でツケは少しずつ払わされているのだろう。

 

ワタクシも、ここ数年の自然災害被害の多さを目の当たりにして、決して他人事ではないから、

もし自分が何らかの被害にあって命を落とすかもしれない場面に直面したとしたら、

最後は「巡り巡ってそういうことなんだなぁ…」と思うように覚悟はしようと思っている。

 

まあ、これは勝手な考え方なので笑ってスルーしていただければ結構だが、

地球上のさまざまな場所で起こっている現状や、

目を伏せたくなるような事実を知ることは、非常に大切なことだと思う。

 

「アフリカでは15分に1頭、ゾウが殺されている事実を知っていますか?」

 

EMSの授業でも、折に触れて伝えていきたい。

 

AIだ、プログラミング教育だ、だので騒ぐのも結構だが、

地球上に存在する者の一員として、こういった大切なことを伝えていこうとする姿勢を大人が示すことも

もっともっと大切なことだと考えさせられた。


それにしても

「良い本借りてきているじゃないか…」

と思った次第である。

 

小学生のみならず、中学生、高校生、浪人生、保護者の皆様も、機会がありましたらぜひ!

 

英語EMS

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